「誠実な人」になる、1つのポイント | 言葉の成り立ちから

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あの人は「優しい」

あの人は「怖い」

あの人は「おおらかだ」

一見その人を適切に表しているように見えて、

人の性格を表す言葉は、そのほとんどが曖昧語です。

私たちは人の性格をどのように判断しているのでしょうか?

例えば「優しい人」というのは、

首から「優しい」というプラカードをぶら下げて歩いているわけではありませんよね。

「怖い人」は、顔に「怖」というタトゥーが彫ってあるわけでもありません。

私たちは、人の性格を判断するときに、

「その人の実際の行動を見て判断する」ほかないのです。

カレーは「辛い」ですが、

その辛さは、香辛料の量が根拠ですよね。

人の性格も同じように、根拠となる行動が存在するわけです。

今回は「誠実な人」という言葉について、紐解いていきたいと思います。

誠実ってすごく大事

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あなたは「不誠実な人」と仲良くしたいと思いますか?

ほぼ100%の人がNOと答えるでしょう。

「不誠実な人」のイメージは、

それぞれの人がそれぞれのイメージを持っていると思います。

寝坊する人

締め切りを守らない人

ウソをつく人

まあいいイメージではないですよね。

だからNOなんだと思います。

裏を返せば、それほど「誠実」というものは、

個人が持っていた方が良いとされる、重要なものなのです。

持っていないと、仲良くすらしてもらえないわけですよ。

もはや人間関係の基礎・土台ですね。

にもかかわらず、その「誠実さ」という言葉すら曖昧です。

では、「誠実」って、いったいどんな人のことを言うのでしょうか?

どんな行動をとれば「誠実」だと見られるのでしょうか。

「誠」 という漢字の成り立ち

「誠実」という言葉については、

小松製作所の坂根社長(現在は特別顧問)のお話が一番しっくり来たのでご紹介します。

建設機械大手の小松製作所という会社ご存知ですか?

トラクター、ショベルカー、ブルドーザーなどの建設機械を扱う会社で、

日本のシェアNo.1の会社です。

この会社、1921年に創業したのですが、2001年に創業以来の大赤字となります。

その額およそ800億。

そんな大赤字の中、社長に就任し、構造改革を断行し、翌年には300億円の黒字にしてしまいました。

大変素晴らしい実績を出された、その坂根社長。

著書でこんなことを言っていました。

「言う」を「成す」と書いて誠

これは私がリーダーとして大事にしている言葉である

リーダーは言葉でメッセージを伝えることが大事だが

言うだけではダメで、実行して見せなければ意味がない

なるほど、「誠」という字を分解すると、

「言う」 と 「成す」 という言葉が含まれていることがわかります。

言うを成す = 誠

つまり「言ったことを実現する人」となります。

坂根社長のおっしゃる通り、「有言実行」ということですね。

なんとなく「誠実」って、

謙虚とか、真面目とか、おとなしいイメージがありましたが、だいぶイメージが変わりますね。

ちゃんと自分が目標を立てること、

それを公言して、実現してしまうこと、

それが「誠実」の要件であると知ると、随分パワフルで強い言葉に聞こえてきますね。

坂根社長の言葉に隠されたメッセージ

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ところで、

単純に「誠実=有言実行」と捉えられがちですが、

ちゃんと意味が隠されて?います。

それは「結果をコミット(約束)する」ということ。

(どっかで聞いたことあるような。笑)

お客さんもそうだし、

上司・部下・同僚もそうだし、

コミュニケーションを前提とした言葉であるということです。

・・・みたいな話をすると、特にコミュニケーション嫌いの人が

「私は背中で見せてるんです」と言いそうですが、、

日本古来の、「背中で見せる」というのは、

職人の弟子が、親方の技術を盗み見て、

後になって「親方の背中を見て育ったんです」と、教わった側が使うもので、

教える側が使う言葉ではないはずです。

コミュニケーション嫌いの人の逃げ口上ではありませんからね。

誠実=有言実行には、コミュニケーションも必要不可欠です。

ちなみに、

「頑張ります」と言いながら、努力もしないとか、

「今週中にやります」と言いながら、やらないとか、

そもそも結果が出るかわからないので、「やる!」と言えないとか

そもそもコミュニケーションが苦手だと言って避けるとか、

逆を言えばそういう行動が、不誠実になってしまいますね。

というわけで、「誠実」の意味や、どんな風に行動をすれば誠実にみられるのか、

ということが、お分かりいただけたかと思います。

誠実の話 補足

毎度毎度長くなってしまって申し訳ない。笑

ちょっと面白い話があったので紹介させてください。

誠とは漢字 = 中国語ですが、

有言実行という意味の誠という字は、中国には無いそうです。

ではどんな言葉が有言実行に当てはまるのかというと、

「忠」 という言葉だそうです。

「忠」という言葉は「口」と「心」が一本の棒で貫かれています。

つまり、

言葉と行動に一本筋を通せ」という意味ですね。

こっちもこっちでなかなか重たいです。

誠実な人間でありたいとは、口にするのは簡単でも

実行は容易くはないですね。

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