自己受容と他者受容 | リーダーシップの基本原則

当記事は、これからリーダーや管理職、

いわば人の上に立ち、人を導いていく職務上の地位を目指される方に是非読んでいただきたいです。

かといって今回の記事のテーマに関して、私が100%出来ているとも思いませんし、

どうしても抽象的な話になってしまいますが、とっても有益だなと思った気づきなので是非。

リーダー・管理職の現実

私は立場上、会社で社員たちに指示を出したり指導をする立場にあります。

そうすると、同じように他の会社で管理職を務められる方と交流を持つ機会が多くあります。

その時に必ず出る話題が、

「社員が仕事の締め切りを守ってくれない」

「社員が行動改善をしてくれない」

などなどといった、社員の方々に他する悩みです。

なかには「使えない社員」と、ストレートに表現をされる方さえいらっしゃいます。

確かに立場上、あれこれと指示を出すことが多いので、

どうしても責任の矛先は社員の方向に向きがちです。

でも、私はそうではないと思います。

ただこれは「上司としての指示の出し方が悪い」といった類のお話ではありません。

上司の自己受容の必要性

まず、上司自身が「自己受容」をする必要があるのではないかと思います。

自己受容とは、他の記事で詳しくお話をしました。

要は長所・短所含め、それがいい悪いではなく、ありのままの自分を受け入れることです。

自己受容が出来なければ他者受容は出来ません。

今回の記事では、そのロジックを説明していきたいと思います。

心理学的「投影」

そのロジックを説明するにあたり、「投影」という言葉を説明する必要があるでしょう。

投影」とは心理学の用語で、周りの物事は自分の見たいように見ているに過ぎない、

いわば自分を映し出しているなんだ、というモノです。

鏡

どういうことかを説明します。

例えば友達と喫茶店に入ったとき、友達は「ここいい店だね」と言います。

ただ自分は、「この店あんまり落ち着かないなぁ」と言います。

1つのものに対して意見が異なる、そんな経験は皆さんおありかと思います。

そのもの自体は1つ。なのに、色んな見方がある。

何が違うかと言えば、それを見ている人が違うわけです。

喫茶店の例でいうと、その店で落ち着くことが出来ないのは自分自身に他なりません。

物の見方は、その人の心理状態に依存するのです。

悲しい話をしていたら、食事もマズくなるとか言いますが、まさにそれです。

つまり、社員1人の見え方も、その人の心理状態に依存します。

「自分はダメな人間だ」という風に自分を否定的に見ていると、

当然、身の回りの社員のダメな部分ばかり見えてきて、

ついつい社員に対する行動改善の指示だしのつもりが、

人格否定や存在否定の言葉に繋がります。

叱る

自分のことが許せない、そうすると社員のことも許せなくなります。

逆に「自分はなんて有能な人間なんだ」と、自惚れに近い気持ちでいると、

社員に対しても甘やかしが発生し、適切に育てることが出来ません。

他者は自分を映し出す鏡とは、心理学で頻繁に登場する言葉です。

これも心理学を学んでいるとよく使われる例えですが、

鏡の中の自分の顔にゴミがついていたら、

鏡に手を伸ばしてもそのゴミは一生取れないでしょう。

なぜなら、ゴミが付いているのは相手ではなく、自分自身なのですから。

投影の応用

この「投影」を応用するとすれば、

「人の長所を見てあげられるようになりたい」と思ったら、

まずは「自分の長所」を見てあげられるようになる必要があります。

昔、とある管理職向けの心理学セミナーに行きました。

今でも忘れません。部下を褒めるワークの時間でした。

当時私は、どうしても部下の欠点が目につき、どちらかというと部下に「恐れられていた」存在だったと思います。

部下を褒めるには、具体的な行動を示し、それを評価・称賛するという原則があります。

そのワークのために、「今から自分自身を褒めてください」という指示がありました。

自分で自分の評価に値する行動を示し、それを称賛する、これが出来ませんでした・・・。

まずは自分を認めることが出来なければ、他者を認めることが出来ない。

まさにこの原則を痛感させられた時間になりました。

昨今、コミュニケーションの重要性がもてはやされます。

このブログにおいても、コミュニケーションの重要性を説いています。

でも、社員とコミュニケーションをとって関係づくりをする前に、

自分自身との関係づくりの方が優先度は高いのでしょう。

以上のように、対人関係の原則は、

対自分との関係性が色濃く反映されます。

リーダーシップとは、広義では他者を導くことにありますが、

その原則はまず自己受容にあり、といったところでしょうか。

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